本日の産経新聞に、国学院大学名誉教授の大原康男のインタビューが載っていて、
「上皇さまの譲位や陛下の即位は、国民が天皇や元号について考える契機となった」
という記者の発言に対して、こう答えています。
「大変結構なこと。『もう元号なんてやめよう』という声も出るかと思ったが、予想外の『令和フィーバー』になった。今回は譲位ということで崩御を伴わない明るい雰囲気の御代替わりだったこともあるだろう。」
・・・一体、どのツラ下げて言ってるんだ!?
大原は政府の有識者会議のヒアリングで、生前退位に大反対の意見を述べた人です。
「同じ天皇がいつまでもいるという存在の継続そのものが、国民統合の要になっている。公務負担軽減は、各皇族で分担し、量的軽減を図り、方式も随時改めるべきだ。生前退位の制度を導入するのではなく、皇室典範を改正し、高齢を理由とする場合にも摂政を置けるようにすべきだ。」(要旨)
崩御を伴う「暗い改元」じゃなければならないと言ったことを忘れたのか?
ご譲位によって天皇や元号の存在感が段違いに増したのだから、「同じ天皇がいつまでもいるという存在の継続そのものが、国民統合の要になっている」という意見は完全に間違っていたことになるのに、完全スルー!?
なんという厚顔無恥!
大原は相変わらず「女系天皇が継承すれば万世一系は断絶し、別の王朝が始まることになる。そのとき、国民は受け入れるだろうか」と言っていますが、こんな人の言うことなど、聞く必要は一切ありません!
この人は、生前退位は「国民統合の要」を危うくすると言って、大外れだったのです。
女系天皇が誕生したら、国民は大歓迎で受け入れます!
現に、もう共同通信世論調査では、女性天皇賛成は79.6%にも上っています。反対はたったの13.3%です。
どうせこの調子だと、いざ女系天皇が誕生したら、大原康男はヌケヌケと「大変結構なこと」と言うんじゃないでしょうかね? あ、もうその時には生きてないか。
ご譲位に反対しておきながら、いざ譲位が実現したら「間違ってました」の一言もなく祝意を述べた恥知らず言論人は、確認しているだけで櫻井よしこ、小堀桂一郎、平川祐弘に次いで4人目です。
この分だと、まだまだ増えそうですね。